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破魔弓は縁起物のインテリア!一年中飾りっぱなしでも良いのです

2023年11月25日

破魔弓コラム

破魔弓は縁起物のインテリア!一年中飾りっぱなしでも良いのです

赤ちゃんが生まれて初めて迎えるお正月『初正月(はつしょうがつ)』。
『破魔弓(はまゆみ)』を飾って家族みんなで楽しく過ごしたお正月も終わり、ふと思うこと。
「破魔弓って、このまま飾りっぱなしでいいの?」
「正月飾りは片付けないと、縁起が悪いの?」

確かに、初詣でいただく『破魔矢(はまや)』は厄除けとして、神棚などに一年中飾りっぱなしにしているのを見たことがあると思います。

正月飾りの破魔弓の方は、破魔弓と破魔矢がセットになったものですが、初詣の破魔矢のように一年間ずっと飾りっぱなしでよいのでしょうか?

この記事では、正月飾りの破魔弓・破魔矢と初詣の破魔矢の違い、破魔弓はいつどこに飾るのか、について詳しくご説明します。

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初正月の破魔弓は初詣の破魔矢のように飾りっぱなしでいいの?

お正月の時期に神社やお寺に初詣に行くと、破魔矢を持って歩いている人をよく見かけます。
あの破魔矢と、赤ちゃんの初正月に飾る破魔弓・破魔矢は何が違うのでしょうか?

初詣でいただく破魔矢は一年中飾りっぱなしにします

初詣で神社やお寺で目にする破魔矢は「縁起物のお守り」です。
この破魔矢には、「魔を祓う」や「幸福を射止める」と言う意味が込もっています。

その年の「厄除け」として飾るものなので、お正月に社寺でいただくもので、破魔弓とセットになっている場合もありますが、基本的には破魔矢だけを授与している社寺がほとんどです。

初詣の破魔矢は、50~60cm程の長さの木の軸『矢棒』の上部『矢頭(やがしら)』に白い矢羽根がついているものが定番ですが、中には1mを超える長さの破魔矢もあります。
破魔矢は邪の気を祓うために飾るものなので「矢」と言っても『矢じり』はなく、その先端も鋭く尖ってはいません。

社寺の破魔矢の矢棒や矢羽根には、部分的に赤や金色のアクセントが入っている場合も多いです。そして矢棒には、鈴、社寺の名前や開運の言葉が書かれたお札、その年の柄の絵馬などの飾りがついているのが特徴です。

初詣の破魔矢は「その年のお守り」として、神棚や床の間などに大切に飾られます。一年間の効力があるお守りですから、一年中飾りっぱなしにするものなのです。

そして、翌年のお正月には新たな破魔矢をいただき、前の年の破魔矢は社寺にある古いお守りやお札を返納する『納札所』や『古札収所』に納めます。

お守りと同様に、破魔弓は基本的に授与された社寺にお返しするものです。
破魔弓を授かった社寺が遠方にあるなどの理由で別の社寺に返納する場合でも、神社で授与されたものは神社に、お寺のものは同じ宗派のお寺にお返しするようにしましょう。

納札所に集められた古い破魔矢は、1月15日の『左義長(さぎちょう:どんど焼きのこと)』のときに、門松やしめ縄、書初めなどと合わせて『お焚き上げ(または焼納)』され、その役目を終えます。

このように、初詣の破魔矢は正月から翌年の正月まで私達を守ってくれるものなので、一年間ずっと飾りっぱなしにするものなのです。

では、赤ちゃんに贈られる「破魔弓飾り」の方は、一年間ずっと飾りっぱなしにするものなのでしょうか?

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赤ちゃんの初正月に飾る破魔弓も飾りっぱなしで大丈夫です

それでは、今度は男の子の赤ちゃんに贈られる破魔弓飾りについてご紹介します。
初正月に飾る破魔弓は弓と矢がセットになったものですが、初詣の破魔矢との大きな違いは、こちらは弓が主体となっており、お飾り用に作られていることです。

古来から神聖な威力を持つとされる弓矢を厄除けとして飾り、赤ちゃんの無病息災や今後の健やかな成長を願うのが『破魔弓飾り』の由来です。

関連記事:「破魔弓の意味は「魔除けと厄祓いのお守り」その歴史と由来を解説」

赤ちゃんを四方から守るために破魔弓飾りの矢は基本的に4本ですが、なかには2本や6本の破魔弓飾りもあります。一方の弓の方は、サイズやデザインによって一張であったり、二張であったりします。

厄除けのために飾る初詣の破魔矢はシンプルな作りをしていますが、こちらの破魔弓飾りは赤ちゃんのお守りであると同時に「お正月飾り」なので、かなり手の混んだ造形となっております。

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40,700円(税込)

幅18×奥行10×高さ27cm

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破魔弓飾りは美しい伝統工芸品

まずは、破魔矢の部分から見ていきましょう。
こちらの破魔矢の『矢棒』は初詣の破魔矢よりも短めに作られ、先端にはお飾りの『矢じり』がついているのも大きな違いです。矢棒の素材は木製か樹脂製で、色柄は黒塗り、溜塗り(ためぬり)、竹柄などがあります。

『矢頭』についた『矢羽根』は真っ白ではなく、色のついた羽根が使われていることが多いです。
破魔弓飾りの矢羽根によく使われる羽根には、雉(きじ)、金鶏鳥(きんけいちょう)、銀鶏鳥(ぎんけいちょう)、ガチョウなどで、その他にも白鷹(はくたか)やフクロウなどがあります。
矢羽根の下部が水鳥の胸の毛で包まれているものが多いのですが、これは『毛巻き(糸巻き)』と呼ばれ、矢羽根を止める役割があります。

今度は弓の部分です。
破魔弓飾りの弓本体はヒノキなどの木製のものが多く、黒塗り、木の風合いを生かした木目塗りなどがあります。弓には籐(とう)が巻きつけられ、握り部分には皮などが貼られていたり、模様が施されていたりします。

そして、職人がひとつひとつ丁寧に作り上げた「矢」と「弓」を組み合わせられ、『破魔弓飾り』が完成されて行きます。

破魔弓飾りの矢や弓の正面には、様々な色や模様の組み紐が結ばれています。この組み紐は破魔弓ごとに変わり、菊結びや梅結び、総角(あげまき)結びなど、伝統的な結び方で美しく飾られています。

通常、破魔弓飾りには弓と矢を支えるための飾り台がついているので、そのまま家具の上などに設置できます。

最近はコンパクトに作られた壁掛けタイプや、ケース入りの破魔弓が主流です。ケース入りの破魔弓では、前面に透明アクリル材が使われたものが人気があります。これも、技術の発達なのでしょう。昔は”ガラス”が三面に入っていました。でも、最近ではアクリルを使ったケースが流行っています。万一、落として割ってしまっても、アクリルの方が怪我をしにくいという事だと思いますし、それだけアクリルの、製造技術も向上していると思われます。

土台や枠の部分にはヒノキや桐、黒檀などが使用され、ケースの背板も彫金や和紙、金箔押し、絵柄付きなど様々な種類の装飾の種類があります。

関連記事:「おすすめの破魔弓ランキング!最近はコンパクトタイプが人気」

このように、熟練の職人によって美しく仕上げられた破魔弓飾りは、日本が誇る伝統工芸品なのです。
お正月の時期だけしか飾らないなんて、もったいないですよね?

それに、初詣でいただく破魔矢の効力は一年間なので、毎年新しい破魔矢が必要ですが、初正月用の破魔弓飾りはずっとお子様の成長を見守ってくれるお守りなのです。
ですから、破魔弓飾りはお部屋に飾りっぱなしにしても問題ないのです。

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正月飾り 破魔弓「13号蒼空TK73NT」

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42,900円(税込)

幅24×奥行19×高さ47cm

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インテリアとして一年中飾りっぱなしにしたい!おしゃれな破魔弓

初正月の破魔弓飾りは、男の子の無事や健やかな成長への願いを込めて飾るものです。
ですから、神棚や床の間などではなく、リビングや子供部屋など赤ちゃんが過ごす場所に飾るのがよいでしょう。

関連記事:「破魔弓を飾る場所は「子供部屋」の直射日光を避けた高い位置に!」

ずっとお部屋に飾りっぱなしにする場合は、湿気が少なく直射日光が当たらない場所を選び、乾燥を避けるためにエアコンなどからも少し離して置きましょう。

関連記事:「破魔弓の飾り方は「床の間・高い位置・凶方位」今はもっと自由に」

また、お正月の時期だけ訪問客の目につく玄関や廊下、リビングなどに飾ってもよいかもしれません。
男の子のお祝いに破魔弓を贈ってくださった祖父母やご親戚の方が訪問された際、大切に飾られた破魔弓をご覧になったら、きっと喜ばれるのではないでしょうか?

関連ページ:「破魔弓は誰が買う?古くは「母方の両親」現在では誰が買っても◎」

  • 正月飾り 破魔弓「泉寿MI75NT」:コンパクトなパノラマ破魔弓飾りです。ホワイト系の色合いが落ち着きがあります。豪華な五本矢仕様で製作され、すっきりとした金バックはより破魔弓を引き立たせます。

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正月飾り 破魔弓「6号泉寿MI75NT」

正月飾り 破魔弓「6号泉寿MI75NT」

36,300円(税込)

幅16×奥行15×高さ30cm

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破魔弓をいつまでも飾りっぱなしにする方は多いです

昔ながらの風習では、破魔弓はお正月準備が始まる12月13日の『正月事始め』頃から1月15日の『小正月』頃まで飾るものです。

しかし初正月の場合は、少し長めに楽しんで1月の末にしまったり、5月5日の『初節句』まで飾りっぱなしにして『端午の節句』の五月人形の脇飾りとしたり、と言う方も多いようです。

関連ページ:「鎧兜など、端午の節句に飾る「五月人形」の基礎知識」

破魔弓はお子様のお守りであると同時に、ご家族の縁起物でもあります。
初正月の後もずっとお子様の成長を見守ってくれるよう、そのまま『年中飾り』としてお部屋のインテリアとして飾りっぱなしにしてもよいのです。

関連記事:「破魔弓はいつまで飾る?年中飾りは五月人形とも一緒に飾れます!」

ただ、破魔弓は「時期もの」のお正月飾りでもあります。
お住まいの地域やご家族によっては「季節感のあるお飾りを飾りっぱなしにするのはよくない」と思われる方もいらっしゃるかもしれないので、破魔弓をしまう時期について、事前にご確認されることをおすすめします。

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『年中飾り』にもぴったりのおしゃれな破魔弓飾り

もちろん、伝統的な破魔弓を『年中飾り』とされてもよいのですが、最近は様々なタイプのお部屋に飾ることを想定して作られた、インテリア性の高い破魔弓が多く販売されています。

ケースや破魔弓本体の素材はもとより、全体のカラーやサイズ(幅・奥行き・高さ)、柄やデザイン、弓矢の配置など、そのバリエーションは実に豊富です。

コンパクトタイプの破魔弓でしたらお部屋のちょっとしたスペースにも置けるので、家具の上などに飾りっぱなしにしても邪魔になりませんね。

関連記事:「正月飾りの破魔弓は「かわいい・おしゃれ・コンパクト」が人気!」

伝統的な落ち着いた破魔弓から明るいトーンのおしゃれなものまであるので、お部屋のイメージに合わせてお好みの破魔弓を選ぶことができるのです。

関連記事:「おしゃれな破魔弓は喜ばれます!初正月に飾りたい人気の破魔弓」


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このように、初詣の破魔矢も初正月の破魔弓も、一年中飾りっぱなしにしても全く問題はないのです。

厄除けのお守りとして、無駄な装飾を省いてシンプルに作られた初詣の破魔矢。
男の子のお守り、そして縁起物のお飾りとして作られた工芸品の破魔弓飾り。
どちらも美しく、神聖な魅力を放ち、飾ることでお部屋が煌びやかになることでしょう。

大切な赤ちゃんの成長をずっと見守ってくれる、素敵な破魔弓飾りに巡り会えますように…

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