五月人形はいつ飾っていつまでにしまうの?出しっぱなしでも大丈夫?
五月人形は男の子のお誕生をご家族、ご親戚でお祝いし、健やかなご成育と一生の幸せを願う、端午の節句の中心となるお飾りです。五月人形と共に、屋外には鯉のぼりをあげて、逆境に強い逞しい男子に成長するように、そして昔風の言い方では″立身出世″を願います。最近ではマンションのベランダに立てたり、屋内に飾るこいのぼりも喜ばれております。
端午の節句は江戸時代に特に大事にされた「五節句」の一つであり、季節感を大事にする日本の伝統文化の代表です。
いつ飾って、いつ片づけるのか、など端午の節句を楽しむうえでの決まり事を解説・案内していきます。
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五月人形はいつ飾っていつ片づけるのが良いの?
五月人形しまう時期
五月人形はお彼岸の明けた3月下旬にお飾りし、片づけるのは5月下旬頃がおすすめです。(地域、お家によっては「三月またぎ・三月掛け」という、3つの月をまたいでお飾りするのは縁起が悪いとされ、五月人形は4月の初旬からお飾りするところもあると聞いたこともあります)
五月人形お手入れの仕方
五月人形は季節感豊かなお品です。飾っている2ヶ月間位ですので、ケース入りでなくても、時々毛バタキでほこりを払っていただければお人形、鎧・兜が痛むことはありません。お手入れは、鎧・兜は概ね1週間に一度位、お人形は2、3日に一度、毛バタキでほこりを払いましょう。また、片づける際は、天気のよい日が適しています。空気が乾燥していますので五月人形、鯉のぼりをしまうにも最適です。毛バタキでほこりを払い、白手袋をして感謝の気持ちでしまいましょう。金具や、パーツが傷付かない様、柔らかい布や不織布で包むのがポイントです。
五月人形のうち、鎧、兜ですが白手袋をはめてほこりを毛バタキでよく払って下さい。鍬形には最も神経をつかって柔らかい布で、軽くふきましょう。鍬形の表面、裏面とも手の指紋や手油がつかないよう気をつけましょう。他の金属部分も布で軽く拭きましょう。その後に柔らかい布かうす紙で軽くおおい、櫃に納めましょう。
お人形タイプの五月人形のしまい方
お人形タイプの納め方は、白い手袋をしてまずほこりを毛バタキでよく払って下さい。お人形で最も大事な部分はお顔です。お顔を柔らかい薄紙(ティッシュペーパーでも可)で軽くおおい、ヒモでとめて下さい。お顔同様手と足も同じようにしましょう。その後、お人形の身体全体を柔らかい布か薄紙でおおい、お人形の箱に納めて下さい。
できることなら秋の爽やかな時に虫干しをかねて、五月人形、雛人形を一度箱から出してお飾りいただくとお人形のためにもなります。
これが伝統の重陽の節句における「後の雛」の行事です。
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五月人形はどこに保管しておけば良いの?
五月人形の保管場所五月人形は
五月人形は湿気の多い場所での保管は避けましょう。湿気を含むとカビの発生の要因となります。一度カビが発生してしまいますと、除去がとても大変になります。また、兜・鎧では、金属が使われているため”緑青”が発生する可能性があります。”緑青”とは、金属が空気中の水分や塩分と反応して酸化することによって発生する錆の一種です。人体に害はありませんが、やはり、見た目はよくなくなります。
可能であれば年に数回出して確認しましょう。大きな寒暖差がない場所はおすすめです。昼夜に寒暖差がある場所は、結露が生じやすく金属にサビが発生してしまう可能性が高まります。湿度が上がるとカビが繁殖しやすくなるため控えましょう。
五月人形の出しっぱななしにしないのはなんで?
五月人形は冒頭に記述した通り、男の子のお誕生をご家族、ご親戚でお祝いし、健やかなご成育と一生の幸せを願う端午の節句のお祝い品となります。男児が成人するまで毎年飾ってご成長を見守ります。出しっぱなしにしてしまうと、20年間の月日がありますのでどうしても傷んでしまいます。綺麗な状態で端午の節句をお祝いする為には時期にだけ飾って、時期以外は保管することをおすすめします。
出しておきたい方におすすめな五月人形
20年間ずっとでなくでも飾っておきたい方はケース入りのタイプがおすすめです。
ケース飾りはガラスケースにつくほこりやくもりをとるだけで、勿論ケースの中のお人形・鎧・兜にはほこりはつきめせんのでこの点では手間がかかりません。
出しっぱなしにしないほうが良い種類の五月人形
端午の節句の五月人形は出しっぱなしにせず、飾る期間は通常1ヶ月位が普通です。ケース入り飾りでなく出し飾りの五月人形は、時々毛バタキでほこりを払っていただければさほど痛むことはありません。
しかしケースに入れていなければ、どんなお人形も3ヶ月以上は出しっぱなしにしないほうが良いでしょう。特に気を遣っていただきたい、痛みやすいお人形は、お顔や手足が胡粉(ごふん・塗料)仕上げのお人形です。また、木目込み仕上げの鎧、兜も出しっぱなしにしないほうがよいでしょう。
ただし、陶磁器でできていて、その表面にほこりの付きにくいツヤツヤしている五月人形であれば、ケースなしで一年中飾ることも可能であると思います。または樹脂製の水洗いのできる五月人形であれば、やはりケースなしで一年中飾れます。とは言え、五月人形は季節感を大事にする端午の節句のお飾りですので、爽やかな四月から五月の時期に飾り、納めていただきたいものです。
ケース飾りの五月人形なら出しっぱなしで年中楽しめます
ケース入りの五月人形ならある程度ですが、出しっぱなしで飾り、お楽しみいただけます。
お気に入りの五月人形を飾るのは、お節句の時だけではもったいないという方もいらっしゃることと思います。前項にも書きましたが五月人形は端午の節句のお人形で、男の子のお誕生を祝い健やかな成長を願う中心となるお品です。そしてお節句は家族、親族の絆をさらに深める大事な行事でもあります。
日本人の季節感を大事にして、四季を味わい、楽しむ伝統文化です。
これらのことにより、五月人形は一年中出しっぱなしにして飾るのではなく、新緑豊かな四月、五月に飾りお楽しみいただきたいものです。
出しっぱなしOK!ケース飾りの五月人形
- ケース入り兜飾り「6号 銀中鍬形」:丸型で木目調のアクリル兜ケース飾りです。アクリルなので割れにくく安心して飾れます。兜とバックの色合いが統一されていてお洒落です。コンパクトなのでリビングや玄関などにも飾れます。
商品詳細
- ケース入り 兜飾り「彫金伊達」:このお品の特長(優れている点)は三点あります。まず伊達政宗公の兜。粋でおしゃれな代名詞で″伊達者″(だてもの・だてしゃ)と言いますが、五月人形、武将の兜において最も人気のブランドです。弦月(げんげつ)の前立のデザインがすばらしいだけでなく、表面には牡丹唐草の彫金がほどこされております。また吹返(ふきかえし)にも同様のデザインと仕様がなされています。二番目の特長は、照明とバックのラメです。ケースの上部前枠にLED電球が埋め込まれており、コードをつなぐと兜とラメの入ったバックが豪華に光り輝きます。夜、明りを暗くしたお部屋では幻想的な空間をかもし出します。三番目の特長は、ケースの形とアクリル仕様の安全性です。ケースは兜を引き立てるデザインと手のこんだ作りですが、優れている点はガラスではなく安全なアクリルという点です。前面、側面がアクリルで、最近大事になった地震対策がしっかりなされた「優れもの」。出しっぱなしOK!のおすすめの逸品です。
商品詳細
- ケース入り 兜飾り「上杉茶兜」:まず第一に最も尊いとされている「龍をテーマ」として、兜を中心に太刀(たち)やケースのバックにまとめられています。昇り龍は、天に向って上昇している龍、勇壮果敢で勢い付いている、誠に縁起のよい、お子様の初節句に最も相応しい飾りです。二番目の特長は太刀ですが、一般的には弓、太刀として両側に立てて飾られます。しかしこのお品は正面に龍の台座と共に堂々とすえられております。兜との調和が見事に仕上がっています。三番目の特長は地震対策の安全性です。お子さまの健やかなご成長を願う五月人形でありますので、そのお飾りも勿論安全第一です。一般的に、お人形のケースはガラスがはめられておりますが、このお品は万一の時に備えて、割れにくい安全なアクリルを正面、両側面、天板すべてに用いておりますので出しっぱなしOK!縁起のよい安全なお品です。五月人形一番のおすすめの品です。
商品詳細
- ケース入り 鎧飾り「TK74-No4 5号徳川」:前面アクリルのお洒落な八角形のケースです。バックには松の絵が描かれており、松は常緑であることから永久や不変を意味します。赤威の鎧が勇ましさを感じさせます。
商品詳細
まだほかにもケース入りの五月人形はたくさんございます。こちらからご覧ください。
まとめ
初節句のお祝いの年はしまうのも名残惜しいですね。五月人形のしまい方と出し方は、適切な手順を踏むことで長期間保存し、美しく飾ることができます。
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