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五月人形の飾り方は、鎧や兜で違います。

2023年12月20日

五月人形の飾り方

五月人形の飾り方は、鎧や兜で違います。

お子さまが初めての節句を迎えるというパパ・ママたち。

「すでに祖父母から孫に五月人形が贈られてきたけれど、飾り方が分からない!」
という方も多いのではないでしょうか?

五月人形の飾り方というのは、ひとつではありません。
その種類やサイズ、設置タイプ等によって、飾り方や設置可能なスペースも変わるのです。

もちろん鎧と兜の飾り方の手順は異なりますし、大型の鎧飾りとなると飾り方(設置タイプ)や飾る場所も限られてくるでしょう。
段飾りは収納飾りよりも設置や保管に手間がかかりますし、細かなパーツレベルの話で言えば、伊達政宗の兜と織田信長の兜の組み立て方も違うのです。

今から五月人形の購入を検討されている方は、実際の鎧や兜の飾り方の手順や注意点などを知ってから、五月人形の大きさや設置タイプを決めるというのもいいかもしれませんね。

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飾り方のポイント1:五月人形のタイプを選ぶ

五月人形を鯉のぼり

五月人形は内飾り

端午の節句に飾る五月飾りは「外飾り」と「内飾り」に分けられます。

まず、外飾りというのは「鯉のぼり」や「武者絵幟(旗)」など屋外に飾るものです。しかし、近年は住宅環境やライフスタイルの変化もあり、庭に鯉のぼりを飾る方も減ってしまいました。
今の主流五月人形の横に飾る室内鯉のぼりが人気があります。

関連記事:「五月人形」と「鯉のぼり」実は由来が別なんです!

もうひとつの内飾りは、「鎧兜」や「武者飾り(子供大将飾り)」など屋内に飾るもの全般を指します。「五月人形」は家の中に飾るので、この内飾りにあたります。

伝統の技の結晶、東玉の内飾りは兜飾り、鎧飾り、武者人形と数多くとりそろえておりますので是非御覧ください。東玉の五月人形はこちらからご覧ください。

関連記事:「五月人形のなかでも人気はやっぱり「兜飾り」

五月人形の種類

五月人形では「鎧飾り」「兜飾り」「武者人形」が代表的ですが、いずれも大きさやデザイン、素材や製法など豊富な種類のものが販売されています。

飾る五月人形を購入する前には、まず
・どの五月人形(兜、鎧、人形など)を飾りたいか
・家の中のどのスペースに飾りたいか
を考えておくといいでしょう。

それによって購入する五月人形のサイズや、お部屋の中での飾り方(設置タイプ)が変わってきます。
五月人形鎧飾りで選ぶ

五月人形兜飾りで選ぶ

五月人形端午木目込で選ぶ

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飾り方のポイント2:五月人形のサイズと飾り方(設置タイプ)を選ぶ

五月人形を飾った様子

飾りたい五月人形と飾り場所が決まったら、サイズと飾り方(設置タイプ)を選びましょう。

武者人形や童人形の場合は飾り付けが簡単なのでいいのですが、人気の兜飾りや鎧飾りはこの設置タイプによって、飾る際や収納時の手間や使用スペースがかなり変わってくるので大切なポイントです。

平飾り

定番の平飾りには、大きく分けて3つの飾り方(設置方法)があります。

平台飾り:
飾り台の上に五月人形を飾る、特に兜飾りでは最も一般的な飾り方になります。
サイズやデザイン、セット商品(屏風、弓・太刀など)のバリエーションも豊富です。シンプルで扱いやすく、すぐに飾ることができます。

  • 峻成・彩り 兜飾り「緑樹」:鉢や小札に緑色を用いた兜です。「地に根を張り種をつくる強い生命力を持つ“緑樹”のような人に」と願いを込めて制作しました。吹き返しに龍村裂を使用した品格のある兜飾りです。飾り方も「屏風飾り」とコンパクトに飾れる「衝立飾り」と2通りの飾り方が楽しめます。

商品詳細

峻成・彩り 兜飾り「緑樹」

峻成・彩り 兜飾り「緑樹」

151,800円(税込)

幅55×奥行35×高さ30cm

床飾り:
大きいサイズの本格的な五月人形を飾りたい時や、飾り場所に余裕のある場合におすすめの飾り方です。特に床の間などに鎧飾りを飾ると迫力が増すでしょう。

  • 草木染 鎧飾り「7号 瑞望・紫」:こちらは「草木染」のもつ風合いが美しい鎧飾りです。従来の草木染鎧というのは、草木で染めた糸で鎧を威して(編んで)作っていました。しかし、武蔵雅峰(むさし がほう)がつくる草木染鎧は、威した後から草木で染め上げます。そうすることによって、威した一段の中でのグラデーションが生まれ、大袖などにも斜めにグラデーションを付けることが可能となるのです。さらに布地は龍村美術織物を使用し、かつてない味わいの鎧飾りが出来上がりました。

商品詳細

草木染 鎧飾り「7号 瑞望・紫」

草木染 鎧飾り「7号 瑞望・紫」

385,000円(税込)

幅70×奥行56×高さ75cm

高床台飾り:
五月人形を高さがある平台の上に置くので飾り場所には高さが必要ですが、甲冑などをより格好良く見せる飾り方です。平飾りの中では1番豪華な飾り方で、「奉納飾り」のような特別な鎧兜の飾り付けにも最適です。

  • 鎧飾り「7号 金茶中白縅」:屏風には龍虎の柄が施されていています。正絹縅を使用し、とでも勇ましい鎧飾りです。

商品詳細

鎧飾り「7号 金茶中白縅」

鎧飾り「7号 金茶中白縅」

248,600円(税込)

幅69×奥行40×高さ67cm

バリエーション豊富で飾り付けも簡単な平飾りをぜひご覧ください。

東玉の平飾りの鎧飾り・兜飾りはこちらからご覧ください。
五月人形平飾りで選ぶ

段飾り

実は五月人形も雛壇のように、段飾りがあります。
五月人形には二段飾りと三段飾りがありますが、主流は三段飾りの方でしょう。
平飾りよりもスペースが必要で飾り付けや保管も大変ですが、やはり飾った時の豪華さが平飾りとはかなり異なります。
近年では、段飾りの五月人形は生活環境などの変化からあまり見る機会が少なくなりました。

関連記事:「五月人形の段飾りは豪華さと存在感に圧倒される空間を生み出します」

収納飾り

五月人形セット(兜、鎧、弓・太刀など)が収納してある箱を利用して、その上に鎧兜を置く人気の飾り方です。セットが全て箱に収まるのでコンパクト、クローゼット内などでの収納や保管も非常に簡単です。小さいサイズのものだと、飾り台に道具が固定されているものもあるので、飾り付けに手間がかかりません。
収納飾りの五月人形は他の飾り方に比べ、飾るにも収納するにもコンパクトです。サイズ的には小さなもので飾り寸法30cm足らずのセットから、大きくとも60cm以内に収まるシリーズです。サイズによりサイドボードや家具の上に飾るのもよろしいですし、大きめの収納飾りであれば床から直接飾ってもよろしいかと思います。

東玉では便利な収納飾りの兜も多数取り揃えておりますぜひご覧ください。

  • 収納 兜飾り「12号 悠銀」:銀で統一されたとても魅力のあるコンパクト収納セットです。鍬形は立体仕様で勇ましさを演出し、吹返しには龍の彫金を施しています。

商品詳細

収納 兜飾り「12号 悠銀」

収納 兜飾り「12号 悠銀」

130,900円(税込)

幅45×奥行31×高さ54cm

  • 収納 兜飾り「7号青中白」:2色でデザインした収納箱は、ナチュラルの色合いでコンパクトに製作しました。屏風と箱部分は、市松柄を使用しています。

商品詳細

収納 兜飾り「7号青中白」

収納 兜飾り「7号青中白」

105,600円(税込)

幅26×奥行20×高さ36cm

  • 龍村裂 兜飾り「8号 悠心」:パステルカラーの鉢と糸を使用した、特徴のあるコンパクト兜平飾りです。兜の吹き返しや袱紗には、伝統ある龍村美術織物の「葡萄唐草文」の裂地を使用しているので、可愛らしさの中にも高級感を感じさせます。櫃と台屏風は木目のオーク調に仕上げてあり兜を引き立てています。洋間にも和室にも合うお飾りです。

商品詳細

龍村裂 兜飾り 「8号 悠心」

龍村裂 兜飾り 「8号 悠心」

171,600円(税込)

幅50×奥行30×高さ42cm

五月人形収納飾りで選ぶ

ケース飾り

ケース入りで販売されている五月人形です。ケース内に五月人形が固定されているので、好きな場所にそのまま置いて気楽に楽しめます。収納や掃除も楽なので最近人気の高い飾り方です。

  • ケース入り 兜飾り「彫金伊達」:弦月の前立と吹返しに牡丹唐草の彫金がデザインされた兜。ケースの上部前枠にLED電球が埋め込まれており、コードをつなげると兜とラメの入ったバックが豪華に光り輝きます。六角ケースの前面と側面はアクリル仕様なので軽く、割れにくくなっております。

商品詳細

ケース入り 兜飾り「彫金伊達」

ケース入り 兜飾り「彫金伊達」

112,200円(税込)

幅49×奥行32×高さ35cm

  • ケース入り 兜飾り「上杉茶兜」:ケースは、六角形になっており割れにくいアクリル仕様です。六角形は亀の甲羅を表しており、亀は寿命の長い動物であることから長命・長寿の象徴とされています。黒と茶のコントラストはとても品のある雰囲気があります。前にある太刀は護身のために飾られています。太刀の台座・兜の吹返し・後ろの柄には龍が施されており、龍はとても縁起がよく、出世や上昇志向の願いが叶うなどの意味合いがあります。

商品詳細

ケース入り 兜飾り「上杉茶兜」

ケース入り 兜飾り「上杉茶兜」

104,500円(税込)

幅41×奥行27×高さ43cm

  • ケース入り 鎧飾り「5号 特選大鎧」:緑裾濃の威が生命力を感じさせる鎧です。ケースはお洒落な八角形になっています。バックの山水の蒔絵が豪華さとともに落ち着きを演出しています。

商品詳細

ケース入り鎧飾り「5号 特選大鎧」

ケース入り鎧飾り「5号 特選大鎧」

100,000円(税込)

幅51×奥行37×高さ61cm

東玉ではケース入りの飾りも多数お取り扱いがございます、ぜひチェックしてみてください。
ケース入り飾りで選ぶ

関連記事:「五月人形の相場は?誰に贈るかによっても変わります!」

飾り方のポイント4:デザインやこだわりポイントから選ぶ。東玉人気シリーズのご紹介

東玉五月人形をシリーズで選ぶ
人形の東玉では、コンセプトや作家、つくり別に7シリーズブランド展開しています。好みや空間に合わせてデザインや、つくりのこだわりからセレクトする事もおすすめしています。
各シリーズのポイントや商品を一部ご紹介します。

峻成彩り~雄大な自然のように力強く育ってほしいという想いを込めて~

心惹かれる鮮やかな色で自然のように力強く育っていく男の子を表現しました。伝統技法と現代感覚を融合したお部屋を彩る新しい兜です。

  • 峻成・彩り 兜飾り「大地」:重厚感のある茶塗の兜に、吹き返しに龍村裂を使用した品格のある兜飾りです。飾り方も「屏風飾り」とコンパクトに飾れる「衝立飾り」と2通りの飾り方が楽しめます。彩り兜シリーズでは一番の人気になっています。

商品詳細

峻成・彩り 兜飾り「大地」

峻成・彩り 兜飾り「大地」

155,100円(税込)

幅32×奥行33×高さ33cm

東玉五月人形人気シリーズ峻成彩りリンク

草木染~天然の草木染料で正絹を丁寧にひとつひとつ手染めしています~

手仕事だからこその柔らかい風合いが、五月人形の品格を引き立たせます。
勇ましい姿の中に草木染のやさしい印象が加わるころで、どんなお部屋にも馴染みます。

  • 草木染 鎧飾り「5号 極翔」:草木染で染めた紫のグラデーションが美しい鎧飾り。袖や佩盾(はいたて)の裂地には龍村美術織物『五葉華文』をつかい、優美で格調高い仕上がりとなっております。屏風の両袖に入った藍染の青海波柄は無限に広がる穏やかな波のように過ごせるようにとの願いが込められております。

商品詳細

草木染 鎧飾り「5号 極翔」

草木染 鎧飾り「5号 極翔」

300,300円(税込)

幅60×奥行40×高さ55cm

東玉五月人形人気シリーズ草木染リンク

別所実正~日本最高峰の彫金・鍛金技術が織り成す心に響く兜の伝統~

「より良いものを」と手仕事にこだわり抜いた別所実正の兜。力強さの中にある華やかさ、他には真似出来ない重厚感と品格に溢れ、見る人の心に響きます。

  • 別所実正 兜飾り「5号 金龍頭立」:別所実正は江戸甲冑師の中でも彫金を始めとした最上級の技術を持ち、妥協をゆるさない姿勢が高く評価されています。綿密な時代考証を背景に独自の世界観を生かした甲冑を世に送り出しています。金龍前立の兜は、龍頭と呼ばれる前立が最大の特徴です。龍頭は10個以上の真鍮製のパーツを手作業で組立・接着した後に純金鍍金をした実正独自の龍頭です。程よいサイズ感・鍍金の美しさも合わさり人気の兜です。

商品詳細

別所実正 金屏風飾り「5号 金龍頭立」

別所実正 金屏風飾り「5号 金龍頭立」

392,700円(税込)

幅70×奥行40×高さ51cm

東玉五月人形人気シリーズ別所実正リンク

彩宴~男の子の輝かしい未来と宴を彩る~

インテリア感覚で飾れる、今までの形にとわられないモダンなデザイン。伝統の中に、独創性を追い求めました。

  • 彩宴 兜飾り「5号 金大鍬形赤沢瀉」:LED付の屏風と台が一体型のため、飾り付けも収納もスムーズにすることができます。勇ましい大鍬形の兜に高級感のある溜塗の台屏風は、コンパクトながら存在感があります。

商品詳細

彩宴 兜飾り 「5号 金大鍬形赤沢瀉」

彩宴 兜飾り 「5号 金大鍬形赤沢瀉」

88,000円(税込)

幅35×奥行30×高さ29cm

東玉五月人形人気シリーズ彩宴リンク

木目込兜:奏 鎧:風~木目込の伝統と柔らかいぬくもり

伝統の木目込技法で作った、東玉工房オリジナルシリーズ。端午の節句を心から楽しんでいただきたいという願いを込めて、
リビング・玄関・和室と、どこにでも合うデザインにこだわりました。

  • 木目込兜飾り 奏 「天音」:青い吹返しが高貴な印象を与える兜です。鍬形はマグネット式で簡単に取り外せるので収納時もコンパクトです。屏風の花菖蒲は端午には欠かせないお花です。

商品詳細

木目込兜飾り 奏 「天音」

木目込兜飾り 奏 「天音」

92,400円(税込)

幅28×奥行28×高さ32cm

東玉五月人形人気シリーズ木目込兜奏・風リンク

端午木目込~つよくたくましくわんぱくに

人形彫刻 磊(らい)による東玉工房オリジナルの原型で兜や鎧とは違う、お顔・表情のある端午木目込人形。
気品あふれるお人形の可愛らしさに思わず目を細め、お子さまやお孫さまのお姿を思い浮かべてしまいます。

  • 端午木目込人形 「皐月童 凜」:「五月人形の新しい風」・端午木目込人形シリーズのなかで人気No.1 皐月童・凜(りん)。我が子を想わせる可愛い表情が人気です。造形は、幼子が太刀を手に凛々しく空を見上げる「動」の瞬間を切り取った東玉工房オリジナルの原型です。飾るほどに愛着が増す新しい五月人形です。

商品詳細

端午木目込人形 「皐月童 凜」

端午木目込人形 「皐月童 凜」

143,000円(税込)

幅42×奥行28×高さ29cm

東玉五月人形人気シリーズ端午木目込人形リンク

戦国武将~伊達政宗、上杉謙信、徳川家康、真田幸村の4人の武将

戦国時代を戦い抜いた名将たちの甲冑からは勇しさと力強さを感じられます。

  • ケース入り兜飾り「彫金徳川」:天下泰平の世を築いた徳川家康は駿河から関東、茨城、栃木と広い地域で人気があります。六角形ケースの前面にアクリル板を使用して、本来必要な枠が2本取れて兜がスッキリと見えます。

商品詳細

ケース入り兜飾り「彫金徳川」

ケース入り兜飾り「彫金徳川」

101,200円(税込)

幅49×奥行32×高さ35cm

東玉五月人形人気シリーズ戦国武将リンク

飾り方のポイント5:五月人形を飾る時の注意すべき点

鎧を飾った様子

実際に五月人形を飾っていく前に、いくつかの注意すべきポイントをご紹介します。

五月人形のサイズを測ってスペースを考える

五月人形と飾りたいスペースの幅・奥行き・高さは、予め測って確認しておきましょう。特に「収納飾りタイプ」「高床台飾りタイプ」「段飾りタイプ」の場合は鎧兜の実寸だけでなく、実際に鎧兜を飾った時に必要なスペースを考慮しなければいけないので注意してください。

五月人形にふさわしい場所を選ぶ

五月人形の飾り場所ですが、飾る向き(方角)やお家の中の飾る場所で縁起が良い・悪いなどはありません。床の間に飾る風習が生まれた理由は、直射日光や湿気から避けやすい場所だったからです。ですから、床の間がなくとも似たような環境に飾るのが理想的です。

五月人形は、湿度が高い場所に飾るとカビが生えやすく、直射日光やエアコンの風があたると色あせや変色の原因になってしまいます。
窓やエアコンの近くは避け、風通しの良い場所に飾ることをおすすめします。

床の間に飾るようになったもうひとつの理由は、人が集まる場所だったからです。お子さまの成長を見守ってもらうために、リビング等のご家族が集まる場所を選びましょう。

関連記事:五月人形を飾る場所は直射日光とエアコンを避ける!

万が一ぶつかったり揺れても危険がないように、平らで安定感のある場所に飾るのもポイントです。

取り扱いには充分気をつける

五月人形には金属部品が多く尖った部分も多いので、気をつけて扱わないと大切な五月人形が壊れてしまったり、お子さまが怪我をしてしまったりという可能性があります。

特に、折れやすい「龍頭(りゅうず)」や、はがれやすい「箔(はく)」の部分は、直接触らないようにしましょう。なお、鎧や兜の各房の結び目は絶対にほどかないでください。

さらに、小さい部品も多いので、小さなお子さまが口に入れて誤飲などをしないように気をつけてあげましょう

また、鎧兜は汚れやホコリを嫌います。取り扱う時には、手脂がつかないように白い綿手袋を着用してください。そして大切な鎧兜が長持ちするように、羽はたきなどを使って時々ホコリをはらってあげてください。

そして、湿気を避けるために、五月人形を飾ったりしまう時には天気の良い日を選び、面紙(和紙やティッシュペーパーなどの薄紙)などにくるんだ状態で、箱に防虫剤や乾燥剤を少しだけ入れて保管してください。

飾り方のポイント6:五月人形の基本の鎧兜の飾りつけ

五月人形を飾った様子

五月人形を組み立てる前の準備

大切なポイントになりますが、五月人形を箱から出す前、飾り工程、飾り終わった後には必ずスマートフォンなどで写真を撮っておきましょう。
翌年以降に飾り方や収納方法に戸惑うこともなくなりますし、部品を紛失したり状態が変化したりした場合にも分かります。

ではここから、実際の五月人形の飾り方をみていきます。
鎧兜を組み立てる時は、後で移動する必要がないように、飾る予定の場所で作業を始めましょう。

五月人形「兜飾り」の基本の飾り方(組み立て方)

ここでは「平台飾り」を使った兜飾りの飾り方をご紹介します。

1.まずは、兜が入った箱「櫃(ひつ)」の中から、兜、鍬形(くわがた)、支えにする「芯木(しんぎ)」などを取り出します。

2.毛氈(もうせん)を敷き、台と屏風(びょうぶ)を飾り、台の上に櫃を置きます。(飾り台は安定した場所に飾ってください)

3.櫃の中央やや前よりに芯木をバランス良く立てます。(櫃には前後があるものもあります)

4.芯木の上に袱紗(ふくさ)を一方の角が前に垂れるようにかぶせますが、櫃の全面に垂れすぎないようバランスを調整しましょう。

5,鍬形(くわがた)を兜の鍬形台の左右の受け口に差し込みます。(鍬形は尖った部分が内側にくるように入れます)

6.前立(龍頭・獅子頭など)がつく場合は、鍬形台中央の受け口に差し込みます。(伊達政宗・徳川家康の兜などは鍬形ではなく、前立のみの飾りです)

7.兜を芯木の上にのせて、全体のバランスを整えます。

8.太刀(たち)を柄の部分を下向きにして太刀台に置き、付属のヒモで固定します。

9.飾り台の向かって左に弓、右に太刀台を置き、中央に兜を置いて完成です。(セットに篝火(かがりび)がある場合は弓と太刀の手前に置きます)

平台飾りの他にも種類豊富に取り揃えた東玉の兜飾りの中にはお子さまにピッタリの物が見つかるはずです。

五月人形「鎧飾り」の基本の飾り方(組み立て方)

ここでは、鎧飾りを「床飾り(平飾り)」にする飾り方をご紹介します。
伝統的な飾り方では、床に毛氈(もうせん)と真菰(まこも)を敷き、そこに屏風を立ててから、直接床に鎧を飾りつけ(組み立て)ていきます。

1.まずは、櫃(ひつ)の中から、鎧、芯木(しんぎ)、佩楯(はいたて)などを取り出します。

2.そして取り出した「佩楯(はいたて)」は、櫃(ひつ)の前面にたらします。このとき、佩楯の上部のヒモの両端を櫃のふたの左右に挟み込んで上から押さえます。(左右対称に整えてください)

3.敷き毛氈を敷き、台と屏風を飾り、台の上に櫃を置きます。

4.櫃の上に芯木をバランスよくのせます。

5.胴体を鎧の芯木の上部から通します。腕の部分を折り、籠手(ごて)が前に来るようにします。

6.顔面部分にあたる面頬(めんぽお)のヒモを芯木の上部にかけて前面にたらします。(ヒモの長さを調整して、面頬の位置が鎧の上にちょうどよく収まるようにします)

7.兜の鍬形台に鍬形を差込み、芯木の上にかぶせます。(龍頭などの前立がつく場合は、鍬形台中央の受け口に差し込みます)

8.「脛当(すねあて)」を「毛履(けぐつ)」に差込み、櫃の前に並べます。

9.「袖」や「草摺(くさずり)」などを、.全体のバランスを見ながら形よく整えます。

10.向かって左に弓、右に太刀、作札を飾って完成です。

組み立て方は、鎧のタイプ(鎧飾り、奉納飾り、着用鎧)などによっても変わるのでご注意ください。

鎧や兜の詳しい組み立て方は、当店の写真付きマニュアルをご参照ください。

東玉の「五月人形の飾り方・取扱説明書」はこちらを御覧ください

段飾り(三段飾り)の場合

「三段飾り」の場合は向かって左から順番に

一段目:弓、兜か鎧・太刀
二段目:鯉のぼり、三品(陣笠、陣太鼓、軍扇)、篝火(かかりび)
三段目:篝火、柏餅、八足台(または三宝)、粽(ちまき)、篝火

というように飾ります。

その他にも吹き流し、柏餅などのお供え物をお好みで追加できます。
お供え物の飾り方は、三段飾りの場合は一番下の段の左右、二段飾りだと一段目の左右に置くことが多いですが、これは地域やご家庭によって飾る順番や場所が異なります。

ここでは五月人形の基本の飾り方をご紹介しましたが、複雑そうに感じてしまうのは、鎧兜の各部分の名称を聞き慣れていないからだと思います。正しい名称をきちんと覚えてもらいたいものですが、始めはご自身の親しみやすい呼び方で、馴染んで頂いても良いと思います。慣れてきたら、”これはこれ”と言った具合に正しい名称に変換していって、馴染んで下さい。飾り方自体は実はそこまで難しいことではないのです。

五月人形の飾り方は「強そうに」「格好良く」というポイントをおさえて飾れば大丈夫ですから、お子さまの初節句をきちんとお祝いしてあげてくださいね。

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