パズルのような組み木の五月人形は遊びの要素のある可愛いデザイン

五月人形というと、重厚で美麗な金属製の立派な鎧兜をイメージされる方も多いと思いますが、実は五月人形には陶器製や木製のものも有るのです。
特に、まだ小さなお子様には可愛らしい組み木の五月人形が喜ばれるかもしれません。
組み木の五月人形は木製のパズルのようになっているものもあり、見て楽しむ本格的な五月人形とは違った楽しさがあるのです。
知育も兼ねた作りになっている組み木の五月人形では、触って遊び、木のぬくもりに触れて、言葉を覚えたり、金太郎などのお話しを学んだりも出来ます。
本記事では、このような組み木の五月人形と本格的な五月人形の違いについて見てゆきます。
赤ちゃんから1歳児のお子様には組み木の五月人形は安全です
五月人形の組み木は小さなパーツに分かれておりますので、ひとつひとつは大変軽くて手から滑って落としても怪我をしにくいという利点があります。
また、尖った部分が無いように製作されていますので安全性が担保されております。
木の染色に使われている材料も、赤ちゃんやお子様に無害なものが使用されていますので、大変安全にご使用出来ます。
赤ちゃんから1歳児のお子様には組み木の五月人形は安全に作られております。遊び心を満足させる五月人形と思います。
しかし、組み木の五月人形にはかわいらしさはありますが、勇ましさ、凛々しさ、逞しさは残念ながらありません。
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組み木の五月人形は「ぬくもり」が魅力
可愛らしいデザイン
組み木の五月人形は金太郎や鯉のぼり、熊、菖蒲など伝統的なモチーフに現代的なデザインを取り入れ、大変かわいらしく仕上げており、お節句飾りのお人形となっております。
国産の木を使用しているものも多くありますので木の素材や色合いなどが良く、木のぬくもりが魅力的な、かわいらしさを追求した商品になっております。
金太郎も熊に乗っている熊乗金太郎や鯉のぼりを手に持った金太郎や菖蒲を持った金太郎やいろいろな形状の組み木があります。
遊びの要素
お子様が頭を使いながらひとつの五月人形を完成することは、お子様にとって大変意味があることです。
完成した時の達成感やまた喜び、また親子との良きコミュニケ―ションも感じるこでしょう。
また、お子様が最後まであきらめず完成させるためには、遊びの要素が多分に付加していなければなりません。
お子様が完成した時の喜びを味わえるかわいいデザインで、またお子様から支持される形状でなければなりません。
その為、組み木の五月人形は、鎧、兜を中心にお伽話が人気の金太郎や、屋根より高い鯉のぼりという童謡がある鯉のぼりなどをモチーフにしてデザインされたかわいい商品が多く作られています。
木のぬくもり
最近では、組み木で製作されたコンパクトな五月人形が大変脚光をあびてきています。
国産の広葉樹のトチ、ブラやナラなどの木の板を丁寧に電動の糸鋸(いとのこ)で切り、切った組み木にそれぞれの色を着色して、すべて手作業で製作し仕上げています。
お子様の初節句の記念日にはひとつひとつ手作りで仕上げている、オンリーワンの心のこもった五月人形の組み木でお祝いしてみてはいかがでしょうか?
安全性
五月人形の組み木はひとつひとつは大変軽くて落としても怪我をしくく、尖った部分も少なく作ってあります。
塗料にも安全性に配慮したものが使われており、万が一小さいお子様が口にいれてしまっても、大事に至らないように出来ているものがほとんどです。
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「可愛い」から「勇ましい」までデザイン豊富
可愛らしいデザイン
五月人形は男の子の初節句のお祝いです。
鎧、兜は一般的に「勇ましい」、「逞しい」、「凛々しい」など、男の子が強く成長することを願い、成長する過程において男の子に降りかかる災いから身を守るためにお飾りするものです。
ですから、鎧兜は少し怖い感じを受けるかも知れません。
男の子が成長する過程で4歳頃には自分の五月人形が理解出来る年齢になります。
その時、僕の五月人形は立派な鎧、兜だよと友達に言える鎧、兜であって欲しいと思います。
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組み木の五月人形は、安全で軽くてコンパクトで良いと思いますが、逞しさ、凛々しさ、勇ましさに欠けることは否めません。
贈る側の方へも、五月人形を注文する際には将来のことを考えて最初から本格的な五月人形を贈ることをおすすめしたいと思います。
実際に、本格的な五月人形を新たに買い直す方も見受けられます。一生に一度の贈りものです。
かわいらしさを求めるより、逞しさ、勇ましさ、凛々しさを表現する本格的な五月人形を贈る方がよろしいかと思います。
東玉では日本の伝統の本格的な五月人形からお部屋の風合いに合うナチュラルテイストな五月人形まで豊富に取り揃えております。ぜひご覧ください。
ここではコンパクトでお部屋の風合いに合うナチュラルテイストな五月人形をご紹介します。
- 木目込兜飾り 奏 「音音」:白と金、銀を基調にしたお飾りです。吹き返しや後ろのシコロの部分には、見る角度によって光り方が変わる青色や緑色のホログラムを織り込んだ布地を使用しております。可愛らしさの中に気品が感じられる兜です。
- 木目込兜飾り 奏 「天音」:青い吹返しが高貴な印象を与える兜です。鍬形はマグネット式で簡単に取り外せるので収納時もコンパクトです。屏風の花菖蒲は端午には欠かせないお花です。
- 木目込鎧飾り 風 「朱風」:威糸部分は、草木染の裂地で木目込まれていて、柔らかなグラデーションで優しい雰囲気を醸し出しているのが特徴です。胴の部分には印伝が使われ蜻蛉(とんぼ)柄をあしらっています。蜻蛉は古来より五穀豊穣や無病息災の象徴とされ、また「勝虫」と呼ばれたことから武具や装束に多く取り入れられています。
- 収納 兜飾り「6号 秋華」:兜は重ね鉢仕様で、吹返し部分には印伝革を使用しています。しころは五段で製作され。威し糸はカラフルでとても豪華です。木目の収納箱は、洋室にも合うお洒落なセットです。
- 端午木目込人形 「皐月童 樹」:腕を組みどっしりと座る若大将姿の造形。やさしさ・上品さ・可愛さが感じられる人気のお顔です。少し背の高めの衝立で飾り、両脇に弓太刀を配したセッティングは、端午木目込シリーズのなかで豪華さNo.1と云えます。
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本格的な五月人形とは?
本格的な五月人形といえば鎧兜のいわゆる甲冑です。
よく博物館や美術館などに展示されている昔武将などが身に着けていた甲冑を参考にして製作された鎧兜です。
今は雛甲冑と言われ、昔の鎧兜の模写の商品が精巧に製作されています。
- 鎧飾り「平安一水作 10号 極上黒小札黄櫨威」:四代目平安住一水作の京甲冑です。春日大社の国宝鎧を模写しており、漆を何度も塗り厚くなった小札はとても重厚感があります。天を突くような長い鍬形は、本金鍍金で手切りと手打ちで作られています。金の屏風はより鎧を引き立たせとても品格のあるセットです。
- 鎧飾り「12号神将Ⅱ」:兜は重ね鉢仕様で、吹返し部分には革を使用しています。小札部分は通常よりも厚く作られていて重厚感があり、糸は正絹を使用しています。
昔の軍扇、陣笠、太鼓、粽揃い、かがり火などを飾った三段飾りではなく、最近は鎧兜の平飾りセットが主流になっています。
飾るスペース、飾る手間、収納スペースなどを考慮した飾りになっています。
鎧兜の縅糸は丁寧に編み込み、精巧に製作されています。
そもそもの五月人形の意味を考えますと、お子様の形代(かたしろ)、つまり代わりに災厄を受けてくれる身代わりの意味がございます。
大切なお子様の身代わりに、おもちゃの組み木の五月人形では少々不安になってしまうかもしれません。
東玉では日本の伝統工芸品の本格的な鎧兜飾りや子供大将飾りを豊富に取り揃えております。
ぜひご覧ください。
- ケース入り 鎧飾り「5号 特選大鎧」:緑裾濃の威が生命力を感じさせる鎧です。ケースは八角形になっており、お洒落です。バックの山水の蒔絵がとても豪華に魅せます。
- 収納 兜飾り「12号 劉」:兜は、金で統一され吹き返しには、龍の彫金を施してます。収納箱の箱には、静岡県を中心に生産される伝統的な駿河竹千筋細工を使用し、屏風には、伝統工芸の松の蒔絵が描かれ、魅力のあるコンパクト収納飾りになっております。
- 端午木目込人形 「御所童子 司」:端午木目込シリーズの最高級品・御所童子「司(つかさ)」。「人形彫刻家・磊(らい)」が原型を製作しています。優しさ、強さ、上品さを兼ね備えたお顔は、瞳や髪の毛など細部に至るまですべて手描き。精緻な筆運びで奥行きのある表情が生まれます。背後の屏風も、松と鷹が手描きで描かれた高級品です。
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組み木の五月人形は小さくて軽くて尖っているところが少なく遊び心があり、かわいく作られ、また安全に作られていて、材質も木で作られてぬくもりがあり五月人形に適していると思いがちです。
しかし、五月人形といえば、男の子が成長する過程で男の子に降りかかる災いを男の子の身から守るために飾るものです。
ですから少し勇ましく、凛々しく、逞しい伝統的な鎧、兜を飾った方がよろしいと思います。
昔よく飾られた三段飾りよりは、鎧兜の平飾りや収納飾りが主流であります。
飾るスペース、飾る手間、収納スペースなど以前よりコンパクトになっております。
本格的な鎧兜で初節句をお祝いしていただければ幸いです。