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雛人形には標準的な飾り方があります。並べ方の正しい配置を説明します。

2023年10月20日

雛人形の飾り方

雛人形には標準的な飾り方があります。並べ方の正しい配置を説明します。

雛人形の飾りには、内裏雛(一段飾り)、三段飾り、五段飾り、七段飾りが多く作られています。
デザイン性を重視した二段飾りや八段飾りなども各メーカーによって製作されていますが少数です。

日本では、昔からお祝い事や縁起を気にする物事には2、4、8などの偶数の数は割れることができる数字として避ける傾向にあります。
それを意識してか、雛人形は1段(平飾り)、3段、5段、7段のものが多く製作されています。

3段、5段、7段の雛人形の並べ方には厳格な決まりはありませんが、標準的な飾り方があります。美しくバランスの良い標準的な配置で飾って下さい。

標準的な雛人形の飾り方について解説します。雛人形や雛道具は基本的にそれぞれの格式・序列に即して並べます。格式と序列に従って並べると、見た目も美しく整った雛段飾りになります。
そもそも雛段飾りとはどのようなものなのか知っていますでしょうか。雛段飾りは、平安貴族の婚礼の様子を表しているともいわれています。昔の婚礼は夜に行われたので、雛段飾りには雪洞の灯りをともします。新郎新婦である内裏雛、内裏雛をお世話をする官女や、それをお守りする随臣、宴を大いに盛り上げる五人囃子、さまざまな嫁入りの道具などが揃ったものが標準的な雛段飾りです。
また、お祝い事には奇数が良いとされており、雛段は七段あるいは三段、五段が基本形になっています。

ひな人形の飾り方には地域や時代によって「標準」が違う場合がございます。例えば関東や関西(特に京都)では内裏雛の置き方が違います。
関東では、向かって左側が男雛で右側が女雛・関西では、向かって右側が男雛で左側が女雛の置き方が一般的です。
日本には古くから「左方上位」という考え方がありました。そのため平安時代の帝は、妃の左側(向かって右)へ座っていました。「天子南面、日の出る方位高し(てんしなんめん、ひのいずるほうくらいたかし)」という中国から伝わった言葉で、帝が南を向かれると左が東の方角で、太陽が昇り最初に日の光が当たるところが位の高い位置とされる考えからです。そのしきたりに従って、関西では内裏雛を並べています。
一方現在の皇室では、天皇は必ず皇后の右側(向かって左側)に立たれます。座られる場合も右側です。
このように関西は昔のルール、関東は今のルールに従っているため、どちらが正しくてどちらが間違いとは言えません。
標準的な飾り方を大きく間違えなければ、昔風でも現代風でもそのお家ごとに自由に飾ってよいのです。

下記でさらに詳しく解説していきます。

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代表的な雛人形の段飾りは七五三

代表的な段飾りの雛人形といえば、15人の人形とお道具のセットの7段、10人または15人の人形とお道具のセットの5段、5人または2人の人形とお道具のセットの3段が多く作られています。七五三などの奇数は昔から縁起の良い数字だと言われています。

三段なら集合住宅でも綺麗にお飾り。

三段飾りで飾られる人形は男雛、女雛、三人官女の5人の人形とお道具のセットです。
正しい配置で飾って下さい。

・一番上の段に男雛、女雛、屏風、雪洞、三方、菱台を配置します。
・上から二番目の段に加えの銚子の立官女、座り官女、長柄銚子の立官女とお膳を配置します。
・一番下の段には桜橘、御駕籠、重箱、御所車(牛車)を配置します。
・その他、内裏雛を一番上の段へ、2段3段目にお道具一式を飾るセットもあります。

七段飾り、五段飾りに比べて奥行きの寸法の小さい3段は、マンション、アパートにも華やかなひな祭りを演出するのに最適です。
三段飾りは床面に直接飾れるので、平飾りや収納箱飾りと違い、飾りテーブルや下台などを用意する必要もありません。

雛人形を全員配置するには五段飾りが必要です。

雛人形を十五人全員配置するには五段飾りが必要です。

七段飾りでは大きすぎ、三段飾りでは豪華さが足りないと考える方には五段飾りがお勧めです。
七段飾りで並べる15人の人形を全部飾ることもできます。標準的な配置は次の通りです。

・一番上の段に男雛、女雛、屏風、雪洞、三方、菱台を配置します。
・上から二番目の段に三人官女と高坏を配置します。
・上から三番目の段に五人囃子(向かって左から太鼓、大皮、小鼓、笛、謡)を配置します。
・上から四番目の段に向かって左から隋臣(若)、三人仕丁、隋臣(老)を配置します。
・一番下の段には桜橘、御駕籠、重箱、御所車(牛車)を配置します。
・その他、上3段に男雛、女雛、三人官女、五人囃子の10人の人形と、下2段にお道具を飾るセットなどもあります。

 

七段飾りは嫁入道具も配置出来ます。

豪華な七段雛飾りは雛人形の他に嫁入道具も配置出来ます。

七段飾りは15人の人形とお道具一式を飾るフルセットです。
主にスチールの骨組みと棚板でつくる7段に、魔除けの色である緋色の毛せんをかけ、男雛、女雛と13人の従者の人形と嫁入道具をはじめとする雛道具も全部飾る豪華なセットです。
標準的な配置は次の通りです。

・一番上の段に男雛、女雛、屏風、雪洞、三方を配置します。
・上から二番目の段に三人官女と高坏を配置します。
・上から三番目の段に五人囃子を配置します。
・上から四番目の段に向かって左から隋臣(若)、お膳、菱台、隋臣(老)を配置します。
・上から五番目の段に向かって左から橘、仕丁(怒り)、仕丁(泣き) 、仕丁(笑い)、桜の順に配置します。
・上から五番目の段には嫁入道具が並びます。向かって左から箪笥、長持(上に挟箱を置きます)、鏡台、針箱、火鉢、衣裳袋、茶道具を配置します。
・一番下の段には左から御駕籠、重箱、御所車(牛車)を配置します。

七段飾りには、三段飾り、五段飾りでは飾れない嫁入道具も飾ることが出来ます。
きらびやかな蒔絵と装飾のある嫁入道具は一層ひな祭りを豪華に演出してくれます。

まとめ

雛人形は1年に一度しか飾らないため、飾り方を迷いがちです。飾り終わったら写真を撮り、印刷したものを飾り台の箱の中に入れておくことをお勧めします。次回飾るときに写真を参考にすれば飾りやすくなります。また、収納箱式の三段飾りは、飾るときに収納箱からお道具と人形を取り出す様子を撮影しておくと、しまう際に箱に納めやすくなります。

雛人形の段飾りの様子も少しずつ変わってきています。
デザイン優先や住宅事情に合わせてコンパクトな収納箱式の三段飾りができたり、新しいデザインの段飾りも作られ始めています。
基本となる標準的な飾り方を参考にして、バランス良く華やかにお飾り下さい。

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