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15人が勢揃い!雛人形のフルセットは絢爛豪華な7段飾り

2020年1月17日

雛人形の飾り方

15人が勢揃い!雛人形のフルセットは絢爛豪華な7段飾り

飾る場所はないけれど、たくさんお人形がいた方がいい。
でも飾る場所にも余裕がないし、片付けるのも大変そう・・・。
なんて、思っていたけれど。実際に人形屋さんに行って実物を見てしまったら!

赤い毛氈が掛けられた七段飾り。カタログや各社ホームページを見て懸念していたことも忘れてしまうくらい、雛人形って言ったらこれだよね、と親子の会話が始まる。

古くは天児(あまがつ)、這子(ほうこ)と呼ばれる出産祝いの人形と、雛遊びの男女一対の人形。これらには、生まれてくる子の災いや厄を祓い、健やかに成長して欲しいとの願いが込められます。
信仰意味が結びつき、内裏雛の形が生まれ、これが三月三日の節句行事となって発達したという一説があるひな祭り。

15人が勢揃い!雛人形のフルセットは絢爛豪華な7段飾り
15人が勢揃い!雛人形のフルセットは絢爛豪華な7段飾り

江戸時代に入り、徐々に現在の雛祭りの形へと形成されてゆきます。

装束は平安朝の貴人の式服を基本として作られ、「金襴(きんらん)」という織物を多く使い、また官女の袖が振袖に作られるなど、工夫が凝らされ、豪華さが加わり、華やかな行事となっています。

その、豪華絢爛飾りの代表が七段飾りです。十五人もの人形が、段ごとにずらりと列挙し、下段には嫁入り道具といわれる雛人形には欠かせない、数々の雛道具が並べられます。

雛人形の七段飾りの最上段は「お内裏様」

最上段には、ひな段飾りの中心的存在のお内裏様とお雛様。
一般に「お殿様・お姫様」と呼ばれている二人です。

装束は衣冠束帯(いかんそくたい)姿の男雛と、女雛は十二単の正装です。並べ位置は大正の初め頃から、男雛を向かって左に飾ることが一般的になっています。
中国に倣った古来の習慣からは、左の方が尊いとされ、京都では旧来通り、男雛を向かって右に飾ることもあります。

段上に畳や緞子を張り、さらに繧繝(うんげん)の縁を貼った台に男雛と女雛が飾られます。繧繝縁は天皇など、限られた身分の人だけが用いることができるとされています。

雛人形の七段飾りの最上段は「お内裏様」
余談ですが、このコンパクトに簡略化した、二人だけのお人形を「親王(しんのう)飾り」ともいいます。

雛人形の七段飾りの2段目は「三人官女」

三人一組であることから、三人官女ともよばれています。お雛様の日常をサポートする役割も担っているため、親王に近い位置の、2段目に飾られます。

中央に座官女を、両脇を立官女で飾るのが代表的な飾り方です。

持ち物は、中央(座官女)が三方を捧げ、両脇(立官女)は、加え銚子と長柄銚子を持ちます。
京風の飾りですと、中央(座官女)が嶋台を持つこともあります。

また官女の間には高坏(たかつき)を置き、紅白のお餅を供えたものを飾ります。

雛人形の七段飾りの3段目は「五人囃子」

雛人形の七段飾りの3段目は「五人囃子」

今でいうミュージシャンの五人囃子は七段飾りの3段目に飾ります。
能楽の舞台の並び方にしたがって、向って左へと並べます。

謡(うたい)→ 笛 → 小鼓 → 大皮 → 太鼓 が五人囃子メンバーです。
音の大きい楽器へと順序だてて置きますので、向って右から謡にはじまり、向って左側に太鼓の人形が並びます。

また、雅楽になぞらえて飾る「楽人」という五~七人の人形を飾ることもあります。
楽器としては
羯鼓(かっこ)・琵琶(びわ)・笙(しょう)・火焔太鼓(かえんだいこ)・
篳篥(ひちりき)・横笛(よこぶえ)・箏(こと)などが一般的です。

雛人形の七段飾りの4段目は「随臣」

雛人形の七段飾りの4段目は「随臣」

警護を役目としている随臣は上から4段目に、一般的には膳揃いと併せて飾ります。
装束で見分けると、老人が黒、若者が赤の衣裳を身にまといます。

天皇・皇太子にのみ許された黄櫨染や黄丹(おうに)を除き、色が示す位(くらい)の中で随臣を比較すると、黒が格上となるため、年長者である黒い衣裳の人形が左大臣、つまり向って右に飾られます。

雛人形の七段飾りの5段目は「仕丁」

別名、衛士(えいじ)とも呼ばれています。
怒り・泣き・笑いの豊かな表情をした三人一組で、いわゆる役所の雑役夫です。
中央が沓台(くつだい)を、向かって左が台傘、右が立傘を持ち物として飾るのが一般的です。
京風では中央がちりとりを、両脇の人形が箒(ほうき)と熊手を持ち、烏帽子を首の後ろにかけて飾ることもあります。

この五段目には仕丁のほか、桜橘も飾ります。

雛人形の七段飾りの6段目は「調度類」

雛人形の七段飾りの6段目は「調度類」

箪笥・長持・鏡台・針箱・重箱・火鉢・衣裳袋・茶道具・火鉢など、上級武家の嫁入り道具といわれるもので飾られることが多いです。

また歴史ある大名家の雛道具のなかには、櫛箱に書棚や文庫、香炉や碁盤・かるたや貝合わせ等の遊戯道具を飾っていたものもあります。いずれにしても日常空間を引き写し、縮小してつくられた雛道具の数々には、多くの魅力がつまっています。

雛人形の七段飾りの7段目には移動手段の乗り物が

最下段には中央に重箱、左右に駕籠(かご)と御所車(ごしょぐるま)もしくは牛車(ぎっしゃ)の乗り物が配置されます。御所車は武家の嫁入り道具ではありませんが、たくさんの荷とともに、嫁ぎ先まで移動するための、いまでいうタクシー、にあたるでしょうか。
嫁入り以外にも花見や狩り等、外出する際には、必要な乗り物であったことと思います。

またその長時間の移動にたえられるよう食べ物を携えるためにも、重箱は重宝されたことでしょう。

高額な商品。目安を把握し、じっくり選びましょう

豪華絢爛ですが、併せて高額な商品でもあります。
選ぶ時の目安として

①人形の種類(衣裳着か木目込みか)
②人形セットの大きさ(間口・奥行など)
③顔・衣裳の好み
④飾る場所、材質
⑤収納場所

などを考慮し、じっくり選んでみてはいかがでしょうか。一度に全部を揃えれば、全体の色や雰囲気の調和をとることもできますが、容易ではない場合、徐々に揃えることも一つ、工夫としてできます。

雛人形の七段飾りを囲んで、家族の笑顔の花がたくさん咲きますように。

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