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雛人形の三段の飾り方はお子さまと一緒に覚えて一緒に飾りましょう

2023年2月11日

雛人形の飾り方

雛人形の三段の飾り方はお子さまと一緒に覚えて一緒に飾りましょう

少し前までは「お雛様」というと「五段や七段の雛飾り」をイメージする方が多かったと思います。しかし最近は住宅事情が変わり、大型の雛飾りを持つ人は少なくなってきています。

昔は行事ごとに合わせて広々と使える和室のある家がほとんどでしたが、今は常に多くの家具が設置された洋室で占める家の方が多いでしょう。
そういった住環境ですと、いくらひな祭りの期間だけとは言えども、大型の雛段飾りを置くスペースを確保するのは容易なことではありません。

ですが雛祭りは、女の子の健やかな成長や幸せを願う大切な伝統行事。
たとえ五段や七段の雛段飾りは難しくても、お雛様は飾ってあげたいものです。

そういったニーズに合わせ、最近ではそれほど場所をとられないコンパクトな雛飾りが数多く製造・販売されています。
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五段や七段の雛段飾りでは、15体のお雛様と数多くの小道具を飾りますが、三段飾りにすれば最低限必要なお雛様や雛道具を使用するので省スペースに飾ることができるのです。
親王飾りだと、少し寂しいと思われる方には、豪華で賑やかな三段飾りがおススメです。お子様が2歳、3歳くらいになれば、一緒に飾る時間も楽しい思い出になると思います。
昔から雛人形は、お子様の躾けや情操教育のひとつとも考えられていました。
小さいショーケースの中に「お内裏様とお雛様」だけが並んでいる親王飾りなら、リビングの家具の上にも簡単に設置でき、お手入れや収納も楽なので大変便利です。

この記事では、三段以下の雛飾りの飾り方についてご紹介いたします。
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1段飾り:親王(二人)の並べ方

お雛様の飾り方:親王飾り(2体のお雛様を使用)

一般的には「お内裏様(おだいりさま)とお雛様(おひなさま)」の名前で呼ばれることが多いですが、正式には「男雛(おびな)」と「女雛(めびな)」と言います。

男雛と女雛だけを飾る最もシンプルでコンパクトな雛飾りを「親王飾り(しんのうかざり)」と呼びます。

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飾り方は、まずは「飾り台」と「屏風(びょうぶ)」をセットします。
収納タイプの場合は、収納箱の上に屏風を設置しましょう。

男雛と女雛は「親王台(しんのうだい)」にのせて飾りますが、この親王台は「雲間(くもま)」を前にして飾ってください。セットによっては、親王台を使わないものもあります。

男雛(おびな)

男雛(おびな)

この男雛は、お雛様の歌ではお内裏様と歌われています。
しかし本来「内裏(だいり)」というのは天皇の私的区域の名称で、その中にある正殿「紫宸殿(ししんでん)」で行われた「天皇と皇后の結婚の儀」をもとにしてお雛様が作られたと言われます。

ですから「男雛(天皇)と女雛(皇后)」の両者を「お内裏様」と呼ぶのが正解なのです。

関東では男雛をお雛様の左側に飾ることが多いです。
男雛には右手に「笏(しゃく)」を持たせ、左腰に「太刀(たち)」を差してください。
お雛様の手や腕は多少動かすことができるので、小道具を持たせにくい場合は手の向きや間隔を調整してみてください。

男雛の頭には冠をのせます。冠の後ろには「立纓(りゅうえい)」を角のある面を向かって左にして差し込みましょう。

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女雛(めびな)

女雛(めびな)

この女雛は「お雛様」と呼ばれることが多いですが、本来は「雛壇に飾られた全てのお雛様」が「お雛様」です。
女雛は黒々した髪を結い、絢爛豪華な「十二単(じゅうにひとえ)」を身にまとっています。

女雛の飾り方ですが、関東では向かって右側に女雛を飾るのが一般的です。
京風の場合は、向かって左側に女雛、右側に男雛を飾ります。

「檜扇(ひおうぎ)」は少し広げて女雛の両手に持たせます。
持たせにくい場合は、両腕を少し動かして間隔を調整することが可能です。

親王飾りの小道具

男雛と女雛の前には菱餅(ひしもち)がのった「菱台(ひしだい)」をひとつずつ置きます。
(雛飾りセットによっては、菱台の代わりに「巻物」などを飾る場合があります)

関連記事:「「菱餅」の由来とは?ひな祭りに飾って食べるのは?

菱台と菱台の間には、「三方(さんぽう)」を飾ってください。
お雛様の左右の脇には、「雪洞(ぼんぼり)」を設置します。
そして向かって左の雪洞の前には「橘(たちばな)」、右の雪洞の前には「桜」を飾りましょう。
花が橘と桜でなく「紅白梅」の場合は、向かって右に紅梅、左に白梅を設置します。

最近では道具をあえて少なくしてすっきりとした親王飾りも人気がございます。
一部をご紹介します。

  • 草木染 親王飾り「はな」

草花の地模様が織り込まれた正絹の白布地を自然の恵みで染め上げた草木染のおひなさま。品のある優しい風合いに合わせ、屏風や台、前飾りを明るい白木調にまとめました。温かみのある色合いが人気のおひなさまです

商品詳細

草木染 親王飾り「はな」

草木染 親王飾り「はな」

202,400円(税込)

幅60×奥行34×高さ33cm

  • 草木染 親王飾り「深見」

手染めならではのぬくもりある独特のグラデーション。桜の舞う優しく品のある屏風が美しさをより一層ひきたてます。

  • 優雅 親王飾り「白夢桜mini」

インテリアとしても美しい優雅シリーズ、人気No.1親王飾りです。 華やかで気品あふれるお顔に、衣裳は汕頭刺繍風の高級西陣織です。 白い屏風の柄は、立ち桜の刺繍、唐草模様の和紙スタンドには光が灯ります。 白の織物の敷布が付きます。リビングなどの洋空間に特におすすめの一品です。

商品詳細

優雅 親王飾り「白夢桜mini」

優雅 親王飾り「白夢桜mini」

137,500円(税込)

幅60×奥行35×高さ41cm

  • 木目込人形 喜久絵 収納飾り「真愛A」

可愛らしいアイボリーとピンクの収納箱に喜久絵作『桜華雛』をセットしました。優しいお顔にあわせ厳選された衣裳の木目込人形は見るほどに愛着がわきます。つるされた青い桔梗のつまみ細工がいっそう人形を引き立てます。

商品詳細

木目込人形 喜久絵 収納飾り「真愛A」

木目込人形 喜久絵 収納飾り「真愛A」

149,600円(税込)

幅39×奥行27×高さ38cm

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三段飾り:五人の並べ方

最上段:男雛と女雛

最上段:男雛と女雛

三段飾りの一番上段には、男雛と女雛を飾ります。
飾り方は親王飾りとほぼ同じですが、小道具の橘と桜だけは最下段に飾ります。

二段目:三人官女

二段目:三人官女

二段目には「三人官女(さんにんかんじょ)」と呼ばれる三体の女性のお雛様を飾ります。彼女たちは、新婦である女雛のお世話をする侍女です。

一見同じように見える三人の女性ですが、この三人官女の並べ方は決まっています。

三体のお雛様の中に「眉なしお歯黒のお雛様」がいたら、それが最も位が高い官女(または年長者)なので中央に飾ってください。

三体とも眉がある場合は、一体だけ「三方(さんぽう)」を持って座っているお雛様(一体だけ立っている場合もある)が、最も身分が高い官女になります。
京都風のお雛様などは、三方ではなく「嶋台(しまだい)」を持っていることがあります。

向かって右側には「長柄銚子(ながえのちょうし)」を持たせた官女を飾ります。
銚子とは、白酒を注ぐためのものです。銚子の柄は、こちらから見て右側にきます。

そして左側に置く官女の右手には、「加銚子(くわえのちょうし))」を持たせます。
これは別名「提子(ひさげ)」とも呼ばれ、長柄銚子にお酒を注ぎ足すための酒器です。

三人官女の手や腕も多少動かせるので、小道具を持たせにくい場合は調整できます。
官女達の間には、2つの「高坏(たかつき)」を少しだけ手前側に設置します。

  • 三段飾り「彩花」:お殿さまとお姫さまには段織りの衣裳を使用し、高級感あるつくりになっております。格子をアクセントとした屏風と段の桜の模様は刺繍仕立てです。三人官女や重箱、牛車、お駕籠まで揃ったにぎやかで豪華な三段飾りです。

商品詳細

三段飾り「彩花」

三段飾り「彩花」

220,000円(税込)

幅75×奥行65×高さ82cm

  • 三段飾り「紫香」:三段飾り・東玉総本店人気No.1セット『紫香』。側板を組み換えることにより一段でも、二段でも、三段でもお飾りいただける、東玉オリジナル「一、二の三段」です。お殿さま、お姫さまには段織りの衣裳を使用し、高級感あるつくりになっております。屏風と段の、桜の模様は駿河蒔絵で描かれております。

商品詳細

三段飾り「紫香」

三段飾り「紫香」

297,000円(税込)

幅80×奥行81×高さ90cm

  • 龍村裂 三段飾り「京龍村」:衣裳は、お殿さま・お姫さま・三人官女のすべてに京都龍村美術織物を使用いたしました。伝統的で、重厚感のあるコーディネートです。

商品詳細

龍村裂 三段飾り「京龍村」

龍村裂 三段飾り「京龍村」

286,000円(税込)

幅75×奥行61×高さ63cm

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三段目:嫁入り道具

雛道具

最下段の中央には「重箱(じゅうばこ)」、向かって右側には「御所車(ごしょぐるま)」、左には「御駕籠(おかご)」を設置します。

そして左の端には「橘」、右端には「桜」の樹を飾ります。


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五段飾り(10体のお雛様を使用)

同じ三段飾りでも、全ての段にお雛様を飾る雛飾りがあります。
その場合、最上段には男雛と女雛、二段目に三人官女を飾るところまでは先ほどと同じですが、三段目には「五人囃子(ごにんばやし)」を飾ります。

五人囃子

五人囃子

五人囃子は、演奏で結婚の宴を盛り上げてくれる楽団です。
宮中で楽器を演奏する役割のこの5人は、元服(げんぷく)前の貴族の若者がなることが多かったのであどけない顔をしています。
五人囃子は人数が多いので並べる順番を間違えやすいのですが、もっている楽器を目印にして正しく並べる事ができます。

まず、楽器を持たない謡い(うたい)は、向かって一番右側に飾ります。そこから左に向かって順に、横笛(よこぶえ)・小鼓(こつづみ)・大鼓(おおつづみ)・太鼓(たいこ)と並べます。左へ行くほど音の大きい楽器になってゆくと覚えておきましょう。

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お雛様の飾り方で注意すること

片付けのために、写真を撮っておく

お雛様はそのセットによって飾り方やしまい方が多少異なります。
ですから購入して箱から出す前に、まず収納状態の写真を取っておくことをおすすめします。そうしておけば、雛祭りが終わって片づけるときに非常にスムーズです。

お雛様を飾った状態も写真に残しておきましょう。
次の年にまた飾るときには、お雛様や小物の配置場所や各お雛様が身に着けている小物を写真で確認しながら飾っていくと簡単です。

雪洞の扱い

雪洞は電球のゆるみ、コードレスの場合は電池の向きに注意しましょう。
雛祭りが終わってお雛様セットを収納する時には、必ず雪洞の電池を外してからしまいましょう。

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ひな祭りのお雛様は、見て楽しむことに加え、綺麗に丁寧に飾り方を考えてならべるのも楽しみの一つです。お子様とご一緒に、人形のいわれや、お道具の事等を話しながら一段一段飾っていくのも、”雛祭り”の楽しみかたのひとつだと思います。お子さまとのコミュニケ―ションを大事に、家族の絆と言ったことを教えてあげるのも良いかと思います。

1年に一回のせっかくのひな祭りですから、美しい顔、可愛らしい顔や角度によって魅せる表情や、美麗なお衣装を見て、たのしく会話しながらお子さまと一緒に飾るのが良いですね。

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