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ひな祭りのお花はなぜ飾る?種類と意味をしりましょう

2023年10月20日

雛飾り

ひな祭りのお花はなぜ飾る?種類と意味をしりましょう

3月3日と言えば、お子さまの健やかな成長を願うひな祭りの日です。
このひな祭りは別名を「桃の節句」と呼ぶように、お花を飾る風習がございます。

しかし、ひな祭りにはどうしてお花を飾るのか疑問に思ったことはありませんか?
これはただ春の訪れを表現するものではなく、ひな祭りという行事の起源が深く関係しています。

もともと、3月3日は縁起の悪い「節目の日」として中国から伝わりました。
そこで、そんな日に災いが起きないよう「禊(みそぎ)」のために始められた、和紙で作った人形を川に流す儀式が転じて現在のひな祭りになったとされています。
その影響から、ひな祭りで飾られるお花には「縁起がいい・邪気払いの効果がある」と信じられてきた花木が主に使われているのです。

ここからはそんな、ひな祭りを華やかに飾る立役者「お花」について詳しく見ていきましょう。

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ひな祭りに飾る花の種類と意味

ひな祭りに飾る花の種類と意味

では、ひな祭りにはどんな花を飾り、その花にはどんな意味が込められているのでしょうか。まずは、ひな祭りに飾られる、5つの代表的な春の花について詳しく見ていきましょう。梅と桃と桜はピンク色の花を咲かせます。見分け方は梅と桃は枝にくっついて花を咲かせます。桜は枝から茎へ伸びた先に花を咲かせます。桃と梅は花びらの先がとがっているのが桃で、丸いのが梅になります。

桃の花

冒頭でも触れたように、ひな祭りの別名は「桃の節句」です。
季節の節目を分ける節句は、中国から入ってきた「奇数の数字が重なる日には災いが起こる」という考え方が元になっています。
現在、桃が咲くのは一般的に3月下旬からですが、旧暦では桃の咲く時期にひな祭りが行われていたことからこの名前が付きました。また桃は実を多くつけることから多産を意味する花ともいわれ、花言葉には、「チャーミング」、「気立ての良さ」、「私はあなたのとりこ」があります。花弁が多く華やかでかわいい見た目も相まって、女性の象徴的な印象があります。ひな祭りにぴったりのお花です。

桃は「魔除け」「長寿」をもたらす神聖な花とされ、中国・日本の多くの神話に登場します。
例えば桃の枝を使って鬼を退治するお話や、桃の実が化け物を追い払うための道具として描かれることも多くありました。このように、桃の花はとても縁起のいい花なのです。

日本人が愛してやまない春の風物詩、桜もまたひな祭りに飾られることの多い花です。
桜は古来より縁起の良い花として大切にされてきました。

今ではイベントとして親しまれている「お花見」も、元々は桜の木を目印に里へ降臨なさった山の神をもてなす宗教儀式だったとされています。

祝いの場でふるまわれる「桜湯」や「桜酒」にも代表されるように、とても縁起がいい花なのです。

桜をイメージした雛人形をご紹介します。

  • 東之華 親王飾り「桜尽くし」
    衣裳は一面に咲き誇る桜の光景を表現し、色違いで合わせました。お姫さまの襲(かさね)は下から上品にゴールドが垣間見えます。

商品詳細

東之華 親王飾り「桜尽くし」

東之華 親王飾り「桜尽くし」

275,000円(税込)

幅75×奥行40×高さ38cm

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橘は、みかんのような柑橘類の樹木で、白い花と小さな実をつけます。
一年中葉が緑色のままで、黄色の実が長く残ることから「不老長寿」を意味するとして神聖視されておりました。

多くの家紋等のモチーフとして使われたり、花は文化勲章のデザインに採用されるなど、日本の歴史と文化に深く結びついた樹木でもあります。

関連記事:「ひな祭りの雛飾りに「橘」を飾るのには「魔除け」の意味があります

菜の花

春、野原の一面を黄金に染める菜の花も、ひな祭りの時期に良く飾られる花のひとつです。
春の太陽を象徴するような暖かな色合いが、多くの日本人に親しまれています。
昔は菜の花などから採れる「菜種油」で夜に灯をともしていたことから、「天に召された幼子をしのぶ」という隠れた意味も持っています。

紅白の梅

紅白の梅花をひな祭りの時期に飾る場合もあります。
見栄えの良さのさることながら、「紅」には魔除けや厄除け、「白」には潔癖や高貴、清廉さが象徴されている縁起物です。

紅白梅を使用した雛人形をご紹介します。

  • 木目込人形 賢一 親王飾り「以和喜 龍村裂」
    鈴木賢一の高級コンパクト親王飾り「以和喜雛」可愛いお顔と造形が特長のおひなさまです。殿は凛々しく、姫は優しいお顔の表情に仕上げました。鋭角に跳ね上げられた袖口、丸く突き出した膝が賢一独自の造形です。「和を以って、喜びと成す」と言う言葉より「以和喜雛」と命名いたしました。本品の衣裳は、皇室ゆかりの「京都龍村美術織物」を使用いたしました。

商品詳細

  • 龍村裂 収納飾り「あおば」
    美しい装飾を施した飾り台がそのまま収納箱に。龍村美術織物の代表的な早雲寺文台裂を衣裳に着せ付けたした、収納飾りです。

商品詳細

龍村裂 収納飾り「あおば」

龍村裂 収納飾り「あおば」

233,200円(税込)

幅60×奥行35×高さ53cm

ひな祭りの花の飾り方

ひな祭りの花の飾り方

年に一度のひな祭り、お子さまの健やかな成長を願う意味も込めて、お家も華やかに彩りたいですよね。

そこで、ひな祭りでお花を飾る方法について見ていきましょう。
伝統的な風習ではあるものの、厳しい決まりがあるわけではございませんので、安心して下さい。

お花の組み合わせ・置く場所

お花の組み合わせも特に決まりがあるわけではありませんが、せっかくなので伝統的なひな祭りを参考にしてみませんか?

まず、ひな祭りには「桜と橘」のお花を飾り付けることが最も一般的です。
これは、ひな壇のモデルとなった京都御所「紫宸殿(ししんでん)」の庭先には魔除けとして桜と橘が植えられていることに由来します。

紫宸殿の側から見て左に桜の木、右に橘の木があることから「左近の桜・右近の橘」とも呼ばれます。
これを参考にして、玄関に「桜橘」を作ってみるのはいかがでしょうか。
お家の内側から見て、玄関の左に桜の枝木を、右に橘の枝木を飾るのです。

また、紅白の梅花を組み合わせて代用することもできます。
玄関の内側から見て右が紅梅・左が白梅となるように置きましょう。
これで、伝統と格式あるひな祭りの文化を、お家に再現することができます。

枝木のお花の選び方・活け方

実は、枝木のお花を選ぶときには注意が必要です。
場合によってはせっかくお花を買ったのに、少しも咲かないということもあり得ます。
そこで、ひな祭りに合わせてお花を咲かせるポイントについて見ていきましょう。

【色づいたつぼみが付いているものを選ぶ】

お花屋さんでは、つぼみが丸みと色味を帯びているか確認しましょう。
つぼみが小さすぎたり、色褪せているものは咲かない可能性が高いので避けます。
お花は衝撃に弱いので、できるだけ丁寧に持ち帰ることも大切です。

【十字の切れ込みを入れて活ける】
枝の切り口には、十字に切れ込みを入れましょう。
こうすることで、お水をよりたくさん吸い上げられるようになります。
また、枝の重さで倒れてしまわないような重みのある花瓶を使うことも重要です。

ひな祭りのひな壇にも花の御道具があります

ひな祭りのひな壇にも花の御道具があります

上でも少し触れましたが、紫宸殿をモチーフにしてつくられたひな壇にもまた、桜橘などのお花を雛飾りとして飾られることが多いです。

ひな壇でのお花のお道具を置く場所ですが、伝統的なひな壇の他段飾り、「七段飾り」では決まっております。

関連記事:「絢爛豪華!七段飾り十五人揃

お花が置かれるのは五段目「仕丁(しちょう)」が置かれている段で、両端から挟むように配置するとされています。とはいえ、最近では住宅環境が変化したことで、多段飾りでも最も段数の少ない「三段飾り」やお殿様とお姫様だけの「親王飾り」が主流になってきているのが現状です。
この場合は五段目が省略されることがほとんどですので、お花の御道具を置く場所は全体のバランスが良くなる場所や、お好みの場所に置きましょう。

当店東玉では、マンションやアパートなどでも無理なく置けるコンパクトで可愛い雛人形を多数取り揃えております。
お子さまの「和の美意識」を高める教材としても使える上質なものばかりです。

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ひな祭りに花を飾る理由がお分かりいただけたでしょうか?
ひな祭りに飾られるお花はただ綺麗なだけでなく、実は深い歴史や文化に根付いた考え方が元になっているんです。

これでもう、お子さまの「ひな祭りの花はどうしてこのお花を飾るの?」という質問にも答えられますね!
ひな祭りに飾る花について詳しくなったことで、今年はこれまで以上にひな祭りを深く楽しんでいただけること間違いなしです。

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