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雛人形は親や姉妹のお下がりでも大丈夫? それともNG?

2020年2月6日

雛人形の相場

雛人形は親や姉妹のお下がりでも大丈夫? それともNG?

2019年2月に親のひな人形のおさがりを飾るのは良いことなのか、NGなのかという
話題がニュース記事などで取り上げられました。

日本人形協会がホームページで、無料公開しているマンガ「ひな人形や五月人形はあなただけのお守り」が、親のひな人形を生まれてきた娘のひな祭りに飾るのはNGという内容だったからです。
昨今の住宅事情や経済状況から、ひな人形を2つ飾るのは無理と言う意見などが出て話題となりました。

ひな人形のおさがりや、姉妹間で共用することは本当にNGなのか、またNGだとしたら、そこにはどういう理由があるのかなどを、考えていきましょう。

雛人形の本来の意味から考えるとお下がりはNGです

ひな祭りに飾るひな人形には本来どういう意味や由来があるのでしょうか。
3月3日はひな祭りです。上巳(じょうし)の節句とも呼ばれるこの行事は中国から伝わったと言われています。3月初めの巳の日のことで、この頃桃の花が咲くので桃の節句とも言われます。
ひな祭りにひな人形を飾るのは、みなさんご存知のことと思います。ではなぜひな人形を飾るのでしょうか

ひな人形は「身代わり信仰」から発祥しています。医学が発達していなかった昔は、
新生児の死亡率が非常に高かったため、健康に育ってほしいと願う、親心から生まれた行事です。

人形(ひとがた)や形代(かたしろ)という、紙を人の形に切ったもので、生まれてきた赤ちゃんの体をなぜることによって、赤ちゃんの災いや、穢れが人形や形代に移ります。
災いや病気を赤ちゃんのかわりに背負ってくれた、人形や形代を川に流す事で、赤ちゃんは健やかに成長できるという考え方が身代わり信仰です。この川に流す行為は流し雛として現代にも伝わっています。

人形(ひとがた)や形代(かたしろ)

人形や形代から天児(あまがつ)や這子(ほうこ)が作られるようになり、生まれた赤ちゃんの枕元に置くようになりました。
その後金糸を使った豪華な金襴の衣装を着せた男女一対の人形を飾るようになりました。
これがひな人形の原形です。現在のひな祭りのような形になったのは、江戸時代に入ってからと言われています。

江戸時代も後半になるとどんどん豪華な飾りが増えてゆき、赤ちゃんと同じくらいの大きさのひな人形も作られるようになりました。
幕府から奢侈禁止令が出されるほどでした。
明治時代に入ると再びひな人形は豪華になってゆきました。人形の数も増え、嫁入り道具なども加えられた、七段飾りの形が確立されたのも明治に入ってからといわれています。

また平安時代には上流階級の女の子たちの間で、「ひいな遊び」が行われていました。簡素な材料で作った人形で遊ぶ、おままごとのようなものだったと言われています。このひいな遊びと、ひな人形が結びついて現在のひな祭りへと繋がっています。

このようにひな祭りに飾られるひな人形は、生まれてきた赤ちゃんが、健康で元気にすくすく成長しますように、との願いを込めて飾ります。赤ちゃんの厄の身代わりになって、病気やけがをしないように、守ってくださいねと願って飾るものなのです。
よく例に出されるのが神社やお寺のお守りです。ふつうお守りは親や姉妹と共有はしません。ひな人形もこれと同じと考えられていました。

お守り

雑誌などでおばあちゃん、お母さん、赤ちゃんと三代にわたり7段飾りのお雛様を3台並べて飾っている写真を見たことがあると思います。
昔ながらの風景という感じがしますね。これもみんな自分のひな人形を飾っているのです。
このようにひな人形本来の意味から考えていくと、お下がりではなく赤ちゃん一人に一つが基本になります。

雛人形は親から子へ受け継がれる親からのお下がりの場合

それでは親のひな人形を、おさがりでもらってはいけないのでしょうか。ひな人形は女の子が成長するまでのお守りとして、身代わりになって厄を受け持ってくれます。
その厄を受け持ったまま、新しく生まれた赤ちゃんのお守りにすると、厄も赤ちゃんに引き継がせてしまうのではないかと心配になりますね。

昔は雛人形を共用しないという事はよく知られていたことでした。女の子が生まれると新しいひな人形を買ったものでした。しかし核家族化が進み、そういう文化が若い世代に受け継がれにくくなってきています。
そういった習慣を知らずに親からひな人形を引き継いで飾っている家も多いと思います。

また、日本には「もったいない」という言葉通り、ものを大事にしようという精神も根付いています。決して悪いことではないようにも思えますね。
本来の意味から言うとそれぞれ一人一人のお守りなのですから、一人一つずつひな人形を用意することが望ましいと思います。そして健やかに成長した暁にはひな人形はお役目終了となります。

各地で開催されている人形供養や人形感謝祭という行事もあります。身代わりになって見守ってくれたひな人形に、感謝の気持ちを込めて供養し、お休みさせてあげましょう。

人形供養

物議をかもした日本人形協会のホームページで紹介されていた、「おさがりNG」のマンガの件で、協会側としてはこのように言っています。
以前から「厄除け」のことは伝えてきたつもりだったのだが、なかなか浸透しない。広報委員会の中でも「はっきり言わないと伝わらない」との意見が出て、協会ホームページの中でマンガであえて「NG」という表現にした。

本当のところは「おさがりはNG」というより「おさがりでいいんですか」と問いかけたかったのだと。
実際はひな人形の本来の意味を考えてほしいと言う気持ちの方が強かったとも言っています。

現実的に雛人形を2セットそろえられない場合に下のお子さまにおすすめの贈り物

昨今は核家族化が進み、親の実家で同居するというパターンも少なくなっています。
マンションなどに新居を構える方が多く、当然住宅事情の関係からも大きなものや、ひな人形を2つ置くことが難しいご家庭も多いと思います。
そんななか、姉妹の場合ではお姉さんと妹さんでひな人形を共用している方が多いのではないでしょうか。

意味は分かった、けれども実際問題2つ飾るには、スペースや収納場所がなかなか作れないという方もいらっしゃると思います。それでも何か一つ、妹さん用に用意してあげて下さい。

おすすめなのが、コンパクトサイズのひな人形や、市松人形、わらべ人形などです。
少し小さくても、形が違っても妹さんも病気をせずに、元気に成長してほしいと願いを込めて飾ってあげて下さい。

新登場 『ミリミリ』シリーズのなかで、最もコンパクトな「あねら-天使-」。 幼子のような可愛いお顔が大人気。

商品詳細

アイリス・モダン

86,000円(税込)

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最近では二人目のお子さまにつるし雛をご用意するご家庭が多いようです。
つるし雛は一つ一つ、ちりめんなどの布で手作りされた細工物が紐でつなげられた、とても可愛らしいお雛様です。

商品詳細

F3-TH-4

F3-TH-4

価格33,000円(税込)

規格:幅×奥行×高さ65cm

鞠やイチゴなど小粒で可愛らしいつるし雛です。

その他のつるし雛はこちらから

飾り物一つ一つにもお子さまの健やかな成長と、これからの幸せな暮らしを願ったものが飾られています。
天井から下げる大きなものから、卓上にも置けるコンパクトなものまでいろいろあります。

また、名前旗を飾る方も多いです。

名前が入るのですからそのお子さんのものに間違いありません。豪華な模様の旗にお名前が、プリントや刺繍で入れられます。誕生日が入れられるものもあります。

ひな人形はかつて、嫁入り道具の一つとして嫁ぎ先に持って行ったものだったのです。ひな人形が2セットそろえられない場合は、このようなものでお祝いしてあげて下さい。

まとめ

いろいろご紹介してきましたが、昔から現代まで伝えられてきた、日本の文化「ひな祭り」。
ひな人形の本来の意味をよく理解したうえで、贈ってくれた方々への感謝の気持ちを持って飾ればよいのではないでしょうか。
愛着があるひな人形であればずっと飾っておきたいものですね。そんな時は成人しても飾って問題ありません。
出来れば一人一つのひな人形が理想ですよね。

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