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つるし雛は上から吊るすユニークな種類の雛飾り

2019年12月30日

雛飾り

つるし雛は上から吊るすユニークな種類の雛飾り

つるし雛はたくさんの小さなお人形をつるして飾る雛飾りです。そのお人形ひとつひ
とつには深い意味が込められていて、子供に対する親の想いがつまっています。

江戸時代になると雛人形が家庭でも飾られるようになりましたが、それはまだ裕福なごく少数の家庭に限られていました。
当時雛人形はとても高価なもので、多くの一般家庭ではなかなか手に入らないものでした。

でも生まれてきた子供の幸せを願う気持ちはどの時代でも同じです。
子供の無事な成長を願うお母さんやおばあちゃん、そして近所の人たちまで、みんなで少しずつ小さな人形をつくり、それを持ち寄ってひとつに吊るしました。こうして「つるし雛」が作られ始めました。

みんなのこどもの幸せを願う、ひとつひとつに思いを詰め込んで作られたのがつるし雛です。
それ以来赤ちゃんの大事なお守りとして、とても大切にされてきました。

つるし雛は他の雛飾りと違い、なぜ吊るしているのか?

つるし雛

つるし雛とは、3月3日のひな祭りの時、お雛様の脇にお人形を吊るす風習です。
江戸時代から伝わるお飾りで、おばあちゃん、お母さんがこどもの幸せや成長を祈りながら、ひとつひとつ縫い上げた日本古来の人形伝統文化なのです。

つるし雛の風習は江戸時代から各地に伝わってきましたが、代表的なものとして、
・伊豆稲取の『つるし飾り』
・山形県酒田市の『傘福』
・福岡県柳川市の『さげもん』。
この3つの地域が特に有名です。

どの地域でも女の子が生まれたお祝いに、家族・親戚や近所の方たちが手持ちのハギレで縁起の良い小物を縫いつけたつるし飾りを、願いを込めて作り贈る習慣として伝えられています。
近年、その思いや華やかさが人気となり商品化され、全国的に販売されるまでに広がりました。
ひとつひとつの飾りには、以下に述べるように、様々な願いが込められております。

手鞠(家族の幸せ・人の輪、人生の輪) 
・鶴亀(長寿)
・三角(無病)
・うさぎ(魔除)
・巾着(わが子が、お金に不自由しないように)
・金魚(赤は魔除けの色)
・這い子(健やかな成長)
・本(学業上達)
・団子(食べ物に困らぬように)
・海老(不老長寿)
・犬張子(安産)
・さる・去るボボ(魔除、厄が去る)
・被布着(寒がらぬように。着るものに困らぬように)
・桃(長寿)
・でんでん太鼓(子守りの時に使う。良く眠れるように)
・ぽっくり(早く歩けることができますように)
・三番叟(五穀豊穣) など

雛飾りの中でも可愛らしくコンパクト!つるし雛の魅力

置く吊るし雛

つるし雛には、いろいろな飾りがあります。
代表的な「吊るすタイプ」。
大きいつるし雛は、天井から直接つるします。
市販されているコンパクトなつるし雛には、吊るすための台が付いています。

雛人形と一緒に飾る場合は、大きさに合わせて段飾りの片側や両脇に飾ります。
普通は何本かまとめて吊るしてありますが、つるし雛を一本ずつ段飾りの後ろの壁に吊るし、
お雛様のバックをにぎやかに飾りつけるのも良いでしょう。

机やタンスに飾れるような「置きタイプ」もあります。
他にも様々なタイプがありますので、お飾りになる場所や環境を考えて自由にお選びいただけます。
つるし雛は大きいサイズでも片付ける時にはコンパクトにまとまり、保管が楽だという点も全国的に人気となった理由のひとつかも知れません。

場所を選ばずいろいろ飾れる!つるし雛の飾り方

場所を選ばない吊るし雛

つるし雛は、種類や型取りや手間など複雑な製作工程となります。
てまり、鶴亀、うさぎ、巾着、金魚、さるなど、お人形の数が多ければ多いほどとても豪華なつるし飾りに仕上ります。

まとめ

つるし雛も時代とともに少しずつ形を変えながら現代まで続いてきましたが、
こどもに対する親の想いはどんな時代においても変わることはありません。
つるし雛は日本独自の伝統文化であり、現代から未来へとこの素晴らしい文化を伝え残していけたら素敵です。

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